日比NGOネットワーク(JPN)
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カテゴリ:第2回シンポジウム( 4 )
第2回日比NGOシンポジウム 報告
 2008年7月17日~19日の3日間。
 ACC21は、日比NGOネットワーク (JPN) とフィリピン側グループのフィリピン・日本NGOパートナーシップ(PJP)と共同で、日本青年館(東京都新宿区)と国際文化会館(東京都港区)にて 「第2回日比NGOシンポジウム」を開催しました!
(シンポジウムの概要はこちらのプログラムをご覧ください)


<7月17日午前 開会式・基調講演>

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 開会式では主催者挨拶後、中山太郎衆議院議員(日比友好議員連盟会長)と、在日フィリピン共和国ドミンゴ・シアソン大使より来賓挨拶があり、メッセージが寄せられた。

 中山太郎氏は「現在、日比の2国間で経済連携協定が審議されている。両国の国民が安心して働くための相互協力が必要だ」と、両国のNGOが共に議論するシンポジウムの意義を強調した。シアソン大使は、「貧困層のエンパワーメント」というシンポジウムの趣旨に合わせ、食糧価格の高騰がフィリピンの貧困家庭に与える影響について説明した。さらに青少年への教育の重要性を語り、日本のような友好国からの支援を期待した。

 両国からの基調講演者は、ホァン・フラビエー氏と広中和歌子参議院議員。

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 ホァン・フラビエー氏(前フィリピン上院議員、フィリピン保健長官、NGOリーダー)は、「貧困の現状は収入だけで測ることは困難であり、貧困削減には経済面、社会面の両方の視点が必要である」ことや、「NGOは行政や私企業と連携を行い、開かれた活動をするべきだ。事業の運営にしても、受益者が意思決定に参加できるような仕組みが必要である」と会場に向け語りかけた。

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 広中和歌子参議院議員は、「ODA予算が削減される中、ODAの質の向上のためには住民と身近で活動するNGOとの連携が必要であり、国際協力の中でのNGOの役割は大きいものがある」と、NGOへの期待を述べた。


<パネル・ディスカッション>

 「NGOの役割と日比両国市民セクター間の協働」をテーマに、日比NGO関係者3名と外務省から1名をパネリストとして迎え、パネル・ディスカッションが行われた。司会は東京大学教授の吉田恒昭氏。

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 ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)理事長の山崎登美子氏は、フィリピンのNGOと協働事業の事例について、「日本側は資金の提供や助言を行い、フィリピンの現地団体は事業を実施、管理している」と紹介。オイスカ国際協力部長の萬代保男氏は、ネグロス島での養蚕事業を例に、日比の行政、産業界との協働について紹介した。PhilDHRRAのローランド・アバンド氏は、フィリピンのNGOの活動と課題について、外務省国別開発協力第一課課長の本清耕三氏は、対比国別援助計画の内容、とくにNGOとの関係について説明した。


<7月17日午後、18日午前 日比NGO関係者会議 
 分科会 I :分野別協議~協働の現状と課題と将来への展望>

 日比NGOが分野別に分かれ、(子どもの教育、子どもの健康(母子保健)、農村・農業開発、少数民族、平和構築、在日フィリピン人(特別分科会))、協働の現状と課題と将来への展望について協議を行った。
 1日目は日本青年館にて、2日目は各分科会のメンバーがNGOやJICAの事務所を訪問、協議を継続した。企業、学術界、JICA、国際機関からの参加もあり、分野を超えた活発な議論がなされた。

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①子どもの教育
 主にフィリピンの公教育の問題と奨学支援への取り組みについて話し合われた。課題としては特に退学率の高さがあげられた。受益者である子どもだけを対象とするのではなく、家族、地域、学校を巻き込んだ包括的な支援が必要であることが指摘された。

②子どもの健康(母子保健)
 フィリピンの保健医療の問題として高い妊産婦死亡率が挙げられた。その原因として、地域格差、国家予算の不足、看護士の海外流出などが指摘された。事業の持続可能性、住民のオーナーシップ、母子保健の充実、行政との連携の必要性が話し合われた。

③農業・農村開発
 フィリピンの農業の課題として、不完全な農地改革と、必要な技術や資金の不足が指摘された。農産物の販売促進や農地改革推進へのパートナーシップが議論された。アジア学院、オイスカから活動内容の紹介があり、とくに両団体の研修内容や卒業生会などについて情報交換がなされた。

④少数民族
 少数民族が直面している先祖伝来の土地と鉱山開発、人権、環境等の問題について、また、活動の課題について、比NGO関係者より発表があった。法の運用、政府、先住民族省および地方自治体の問題を共有する必要が指摘された。

⑤平和構築
 ミンダナオの紛争の現状と要因分析、課題解決へ向けた取り組みについて議論がなされ、ミンダナオの紛争は、その背景に天然資源と土地を巡っての争いがあることが確認された。今後の取り組みとしては、参加者のメーリングリストの作成、JICAとの関係構築などがあげられた。


<7月18日夜開催 特別分科会「在日フィリピン人の現状と課題」>

 6団体・個人より、在日外国人労働者の直面する問題と支援活動について発表が行われ、「低賃金などの劣悪な労働環境」「生活面での不便さ」「労働者自身の認識の違いや知識不足」などの課題が討議された。また在日フィリピン人労働者数名が、自らの苦しい現状を訴えた。[一般参加者を含め約80名の参加]


<7月18日午後 分科会Ⅱ:「日比NGO協働基金」構想と日本のODAと民間資金>

 外務省国別開発協力第一課課長補佐の東本信吾氏と事務官の柳澤泰史氏を迎え、「対比国別援助計画」の説明を受ける。東本氏は援助計画の重点課題として、
 ①持続的経済成長
 ②貧困層の自立支援と生活環境改善
 ③ミンダナオにおける平和と安定
 の3点をあげ、これら課題に対する取り組みとして、政策レベルでの関係者との対話の強化、市民組織・NGOとの連携強化が謳われていることを説明。その後、日比NGO参加者との活発な質疑応答、意見交換が行われた。[日比NGO関係者約80名の参加]


<7月19日午前 公開セミナー「フィリピン人と家族の絆-コトブキ、デカセギ、コクセキ-」>

 本セミナーは、「フィリピン問題研究会」と共催する形で行われ一般に公開された。第一部では映画「DEKASEGI」上映と監督のレイ・ベントゥーラ氏の講演、第二部では、在日フィリピン人支援を行うNGO関係者2名を加え、「在日フィリピン人の現在と子どもたちの未来」をテーマに、パネル・ディスカッションが行われた。
[一般参加者含め約130名の参加]

<7月19日午後 日比NGO関係者会議と閉会式>

 3日間に亘る分野別分科会の討議結果と、「日比NGO協働基金」構想検討会からの報告が行われた。そして、日比NGO間で合意された「東京宣言」が発表された。

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 日比NGO間でまとめられた「東京宣言(案)」が読み上げられ、質疑応答および議論をした結果、一部修正が加えられて「宣言書」は採択された(添付「東京宣言」参照)。ゲストであるホァン・フラビエー氏は、「議論は十分なされたので、今後は行動を起こすことが大切である」と強調。最後に、両国NGO代表者による3日間の振り返りと第3回日比NGOシンポジウムへの期待が語られ、 シンポジウムは幕を閉じた。


〔*本シンポジウム開催にあたっては、次の団体・個人より資金助成を受けた。(財)MRAハウス、(財)大竹財団、(社)東京倶楽部、立正佼成会一食平和基金、Peace and Equity Foundation、 Ramon Aboitiz Foundation、 AY Foundation、主催団体JPN会員・関係者〕
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by jpn-acc21 | 2009-02-09 17:05 | 第2回シンポジウム
「第2回日比NGOシンポジウム」を開催します!

2006年11月。
フィリピンのマニラ首都圏タギッグ市で
「日比NGOシンポジウム:ミレニアム開発目標に向けてのフィリピン貧困層の
エンパワーメント―日比NGOのパートナーシップ構築―」
が開催されました。

今年は「第2回日比NGOシンポジウム」を東京にて
7月17日から19日の3日間開催します。
本シンポジウムは、日比両国のNGOをはじめとする市民社会セクター間の
パートナーシップ関係を構築し、長期協働計画をたて
フィリピン社会の貧困層のエンパワーメント(生活改善と自立)に寄与することを
目的としています。

また、本シンポジウムに参加するフィリピンNGO関係者(約20名)と
日本側NGO関係者(約30名)が中心となり
フィリピンにおける貧困層の人たちへの支援について一般の方々のご参加を得て
話し合います。
3日目には、日本で働き生活するフィリピン人の人たちの現状についての講演会が
予定されています。
皆様奮ってご参加下さい!

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問合・申込はこちらまで。

〒113-8642
東京都文京区本駒込2-12-13 アジア文化会館1F
アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)
TEL: 03-3945-2615
FAX: 03-3945-2692
E-mail: info@acc21.org
URL: http://www.acc21.org
Blog:http://jpnacc21.exblog.jp

ACC21事務受付時間は、午前10時から午後6時(アジア文化会館は常時受付
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by jpn-acc21 | 2008-12-25 16:56 | 第2回シンポジウム
第2回「日比NGOシンポジウム」を開催します!
               
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          第2回日比NGOシンポジウム
 ミレニアム開発目標に向けてのフィリピン貧困層のエンパワーメント
        ―日比NGOのパートナーシップ構築―  
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【1】シンポジウム概要                               ○●
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2006年11月、フィリピンのマニラ首都圏タギッグ市で
「日比NGOシンポジウム:
ミレニアム開発目標に向けてのフィリピン貧困層の
エンパワーメント―日比NGOのパートナーシップ構築―」
が開催されました。


今年は「第2回日比NGOシンポジウム」を
東京にて7月17日から19日の3日間、開催します。
本シンポジウムは、日比両国のNGOをはじめとする
市民社会セクター間のパートナーシップ関係を構築し、
長期協働計画をたて、フィリピン社会の貧困層の
エンパワーメント(生活改善と自立)に寄与することを
目的としています。


基調講演では、
「民主主義と貧困者のエンパワーメントとNGOの役割
:日比NGOへの期待」(仮題)というテーマの下、
ホアン・フラビエー氏(NGOリーダー、政府の保健省長官を歴任)
にご講演をいただきます。
そして日本側よりは国会議員、外務省関係者にご参加いただき、
議論に加わっていただきます。


また、本シンポジウムに参加するフィリピンNGO関係者
(約20名)と日本側NGO関係者(約30名)が中心となり、
フィリピンにおける貧困層の人たちへの支援について、
一般の方々のご参加を得て話し合います。
3日目には、日本で働き生活するフィリピン人の人たちの
現状についての講演会が予定されています。
皆様奮ってご参加下さい!


【2】 プログラム                          ○●
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7月17日(1日目)
・基調講演:ホアン・フラビエー氏 
  「民主主義と貧困者のエンパワーメントとNGOの役割」
・パネルディスカッション
  「NGOは期待される役割をどのようにして果たせるのか」
  「貧困者支援に取り組む比NGOの現状と課題」 
  「フィリピンで活動する日本NGOの現状と課題」 
・活動分野別・分科会(子ども、農村、農業開発、少数民族、平和構築)

7月18日(2日目)
・フィールドツアー:分野別に関係NGO訪問、意見交換会
・分科会 (「日比NGO協働基金」構想と日本のODA、
       両国間市民社会セクターからの資金調達、
       その他両国NGOの役割をテーマに)
・特別分科会「在日フィリピン人の現状と課題」

7月19日(3日目)
・日比交流プログラム:レイ・ベントゥーラ氏 
「フィリピンの人々と日本社会」
・全体会(分科会の討議結果の発表、提言案の発表)


【3】基調講演者紹介                   ○●
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ホアン・フラビエー氏(基調講演者)

1935年フィリピン・マニラ生まれ。
1960年、フィリピン大学医学部を卒業し、
医学博士号を取得して以来、貧困層のための医療に従事。
米国ジョンズ・ホプキンス大学公共衛生学を学び修士号
を取得後、フィリピン農村復興運動(PRRM)、国際農村
復興研修所(IIRR)のプレジデントを歴任。
1992年ラモス政権時、保健省長官に就任。
3期にわたり上院議員として貧困削減法や少数民族権利法等、
保健・環境・開発分野で数多くの法律制定に寄与。

【4】日時・場所                      ○●
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日時: 2008年7月17日(木)~19日(土)
場所: 日本青年館(17日~18日)・国際文化会館(19日)
主催:日比NGOネットワーク(JPN)、比日NGOパートナーシップ(PJP)
    アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)
後援:国際協力NGOセンター、外務省、国際協力機構、
在日フィリピン大使館、日比友好議員連盟、日比経済委員会、
   国際交流基金、庭野平和財団
申込:定員200名。7月11日(金)までにお申し込みください。
    (*当日の参加も可。)
問合・申込先:ACC21・JPN事務局 
    E-mailアドレス: info@acc21.org  
    TEL: 03-3945-2615  FAX: 03-3945-2692
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by jpn-acc21 | 2008-06-30 16:44 | 第2回シンポジウム
第2回日比NGOシンポジウムのご案内と支援のお願い


拝啓


 初夏のさわやかさを感じるころとなりました。日ごろは、私たちの活動に温かいご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。


 さて、「日比NGOネットワーク」(JPN)と、その事務局を担うアジア・コミュニティ・センター21(ACC21)は、「第2回日比NGOシンポジウム」を7月17~19日に東京で開催する準備を進めています。本シンポジウムは、2006年11月にフィリピンの首都圏タギッグ市で開かれた「第1回日比NGOシンポジウム」での提言を受けて開かれるものです。その目的は、日本とフィリピンのNGO関係者が一堂に集まり、貧困等で苦しむフィリピンの人たちへの支援のための協力・連携について話し合い、行動計画としてまとめることです。


 これまで、私たちは、シンポジウム開催に必要な経費総額870万円を目標に募金を行ってきましたが、おかげさまでこれまで、約770万円の資金を確保する目処がつきました。しかしながら、今なお約100万円近くの募金を必要としています。


 つきましては、上記の残りの金額を募金するため、できるだけ多くの方々のご理解とご支援をいただけるよう、日比NGOネットワークのメンバー団体が協力し、別紙の通り「一口3,000円募金キャンペーン」を始めました。なお、本募金にご協力いただいた方々には、シンポジウムには無料参加とさせていただき、また討議資料として準備しているフィリピンに関わる日本のNGOのダイレクトリーと調査報告書(計3種)を贈呈(会場でお手渡し、または郵送。ただし郵送料は別扱い)させていただきます。皆さまには、当日のシンポジウム(公開の部)にご出席賜わる一方、本募金キャンペーンにご協力いただければ誠に嬉しく存じます。不躾なお願いですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                                 日比NGOネットワーク
                                 比日NGOパートナーシップ
                                 アジア・コミュニティ・センター21

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by jpn-acc21 | 2008-06-18 12:21 | 第2回シンポジウム